フレイルとは
加齢に伴い筋力が衰え、健康障害を起こしやすくなった状態をいいます。
疲れやすくなり家に閉じこもりがちになるなど、加齢による衰え全般を指し、 筋肉や身体機能の低下の他、疲労感や活力の低下なども含みます。
健康な状態と要介護の状態の中間に位置し、適切な介入によって再び健康状態に戻れるのも特徴です。
フレイルの原因となる例
- 加齢に伴う活動量の低下
- 社会交流機会の減少
- 歩行速度の低下
- 筋力の低下
- 認知機能の低下
- 疲れやすくなったことによる活力の低下
- 慢性的な疾患
- 体重減少
- 低栄養
- 収入・教育歴・家族構成など
フレイルの構成要素
フレイルにはサルコペニアに代表される「身体的フレイル」、 認知機能障害やうつなどの「精神・心理的フレイル」、 独り暮らしや経済的困窮などの「社会的フレイル」の要素があり、相互に関連しています。
フレイルチェック
フレイルは、体重の減少や主観的な疲労感、生活活動量の減少などの5つの項目でチェックするのが一般的です。
□ 体重減少 :
6か月間で2~3kg以上の(意図しない)体重減少があった
□ 倦怠感 :
わけもなく疲れたような感じがする
□ 活動量 :
軽い運動・体操(農作業も含む)をしていない。
また、定期的な運動・スポーツ(農作業を含む)をしていない
□ 握力 :
利き手の測定で男性26kg未満、女性18kg未満
□ 通常歩行速度 :
1m/秒未満(測定区間の前後に1mの助走路を設け、測定区間5mの時を計測する)
0項目:健常
1~2項目:プレフレイル
3項目以上:フレイル
フレイルを予防しよう
運動での予防・改善法
筋力をアップさせたり、体のバランス感覚を高めたりする運動は、サルコペニアや身体的フレイルの予防・改善に有用。
筋トレなどのレジスタンス運動に加え、ウォーキングなどの有酸素運動や片脚立位保持などのバランス運動など、異なる種類の運動を組み合わせて行うことが効果的です。
食事での予防・改善法
サルコペニアや身体的フレイルを予防・改善するには、筋肉や骨を作るのに欠かせないたんぱく質やカルシウムを十分に摂取するほか、ビタミンDの不足にも注意が必要。
たんぱく質が豊富な肉や魚、大豆製品などに加え、ビタミンDを多く含むキノコ類などを積極的に食べましょう。
フレイルと糖尿病に有効な
パワープレート®︎運動療法
メディカルフィットネスTOKUで採用してる「パワープレート®︎」は、1秒間に25~50回の高速振動で、あらゆる方向から全身の細部に負荷をかけられるトレーニングマシンです。 ダンベルなどの重りを使用しないため、関節にやさしく、高齢者でも安全に筋力トレーングが可能です。
とくやまクリニックとメディカルフィットネスTOKUで行った臨床試験により、 パワープレート®︎運動療法がフレイルと糖尿病双方に有効であることが示唆されました。